合成制輪子
合成制輪子は近代鉄道車両に適合した摩擦、摩耗性能を有しています。昭和30年より車両の高速化及び軽量化が進み、従来の鋳鉄制輪子に代わる無機材や金属紛を合成樹脂で成形した各種「合成制輪子」を開発、実用化して参りました。厳しい社内規格に基づいた作業を行い、品質の安定には十分な配慮を行なっています。
特徴
- 耐摩耗性に優れている。(長寿命)
- 車両に求められる摩擦係数の選択ができる(高f)
- 高速からのブレーキに於いてフェード現象が少なく摩擦係数が安定しています。
- 軽量で取替の作業性に優れています。
- 降雨時、降雪時の摩擦係数の安定(耐雪用)
- 車輪とレール間の粘着力増強(増粘着力)
- 車両走行騒音の低減
最近特に降雨時の滑走空転防止対策として「増粘着制輪子」が実用化され、各社より注目されています。
種別
種別 | 内容 |
---|---|
合成制輪子(高f・一般用) | f=0.20以上 |
合成制輪子(高f・耐雪用) | 降雪、降雨時の摩擦係数の維持 |
増粘着制輪子(高f) | 滑走、空転の防止、散水性能の向上 |
制動力分担型制輪子(高f) | 滑走の防止 |